アフガニスタン選手の亡命事件の
続報です。9人中6人がドイツで捕まり、アフガニスタンに送り返されるとのことです。結構厳しいと思いますが,,,政治的亡命扱いにはならないようですね。一体どんな処罰が待っているのやら。
お隣の韓国では、一足先に監督の更迭と相成ったようです。2000年EURO時にポルトガルを率いたコエリョ監督はいいチームを作っていたと思いますが、地の利と豊かな選手がなくてはチーム作りもうまく行かないものなのでしょう。W杯後、韓国の試合は全く見ることができていないのでわかりませんが。後任にはえらく
ビッグネームが挙がってます。それにしてもヒディンクにお伺いを立てるとは…、こういうのを聞くと韓国も大丈夫かなという気がします。いつまでもヒディンク待望論(=神扱い)が続くようだと、ということですが。日本にとってのベンゲルみたいな感じに。
さて話は変わります。
実は私、変な癖をもっておりまして、それというのもある種の試合を見るとジーンと感動して涙ぐんでしまうのです。昨日の試合は泣きました。u-23日本v.s.ギリシャ…ではありません、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ. モナコv.s.チェルシーです。泣いてしまう試合の条件としては①ビッグネームを擁する富裕チームを比較的無名で資金力の少ないチームが組織と骨惜しみない運動量で凌駕する②退場者を出すなど不利な状況から試合中にそのチーム全体のギアが入れなおされ、いわば「チームが一つになる」③感情移入できるプレイヤーの活躍。
昨日のこの試合は完璧にはまりました。
モナコは後半に不幸な形で退場者を出した後から、そしてチェルシーが数的有利を生かすためにハッセルバインクを投入して3トップにしてから、生まれ変わった。前半の半ば辺りから完全にゲームを支配されていたモナコであったが、退場者を出して選手が一人少なくなった分を埋めるべく全員が労を惜しまず走って、チーム力をむしろ上げる形になった。モナコはジュリを初め全ての選手が素晴らしかったが、やはりモリエンテス。素晴らしい。レアルにいるころから得点力には定評があり、また彼はいかにも勝負どころで決める印象を私は持っているのだが、それが準々決勝に続いて利いた格好だ。不当な退場とモリエンテスのゴールからモナコはチームとして再び完全に一つとなったといえるだろう。
チェルシーもいいチームで、とりわけ前半には素晴らしいプレーと攻撃、そして二人の門番の強固なディフェンスが見られ、とりわけランパードの中盤の守備と積極的な飛出は効果的であった。だが、マケレレの演技とデサイーの肘撃ちは結果からすれば、モナコに利することになった。おまけにマケレレは次節累積警告で出場停止、さらにデサイーはビデオ判定による次節の出場の可否待ちの状態である。ムトゥ、ジョー・コール、アシュリー・コール、ヴェロン、ハッセルバインクを控えにおきながら、実際に交代したヴェロン、ハッセルバインクは、一時的な効果しか生み出さなかった。ムトゥが久し振りに見たかったのだが、あまり調子が良くないのであろうか。逆にモナコは交代したシセとノンダが有効に働き、とりわけノンダは素晴らしい3点目を奪取。ある意味では更迭がずっと(アブラモビッチ就任当初から)囁かれているラニエリ監督とユーヴェからオファーを受けているディディエ・デシャンの監督としての力量差が出たような形になってしまった。それはともかく、デシャンにはユーヴェに行って欲しくないものだ。
涙の出なかったもう一つの試合、(u-23)日本代表v.s.ギリシャ代表戦は、練習試合のような趣と、それを助長するかのような酷いカメラワーク(ボールがピッチから出る度に山本監督を映してボールがピッチに入るところからは映さない、おまけにスロー再生中に試合が動く…)と、ラモス類のピッチ上の状況と噛み合わない長い語りのおかげでボンヤリと観戦。平山を中心とした田中(達)と大久保の3トップに右サイドの上がり目に石川、ボランチに鈴木・今野、左サイド、ほとんど左ボランチか上がり目の左SDFのような位置に森崎(どっちかわすれた)、DFラインは右から徳永、茂庭、そして北本久仁衛。GKは林というスタメン。選手が大幅に入れ替わった後半はさておき、前半は得点シーンをのぞいてあまり3トップが機能せず、とりわけ大久保がやや浮いた印象。話は変わるけど、平山に関して(後半の高松にも)、ヘディングで競って先にボールを触れたからって、「負けてませんよ~」とか言うのはもうそろそろやめていいんではないかな。競り勝ってもボールをうまく落とせなければ意味がないことはしばしば言われているけど、それ以上になんか身体能力がない(かった)ことをすごくコンプレックスに思ってる感じがするので。
この試合で日本に関して目に付いたのは、前半の中盤の守備だった。今野・鈴木が良いポジショニングと豊富な運動量から相手MFの足を止め、身体と足元に自身がありそうなギリシャの選手が簡単にパスを選択せずまごついた所を2人、3人が一挙に集中してボール奪取に向かうというコンセプトが良く伝わってきたし、それは機能していた。こうした形のボール奪取から素早く攻撃に移るという点で不満は残っただろうが。急造のDFラインも茂庭が予想以上に中央でのカバーリングへの適応性を見せ、後半ロスタイムの一失点で抑えた、相手の拙攻にも助けられていたが。V神戸の北本久仁衛は対人に強さを見せるもライン上げに取り残されるシーンが少なくとも二つ確認された。失点シーンもマークを外して当りに行ったことでゴールを与えてしまった格好。DFラインでのボール回しや(ほとんどしなかった)前線へのフィードもやや自信なさげで、次呼ばれるかどうかは微妙なところ。
今回はボンヤリ見ていたので採点なし。
今週の日曜には日本代表がハンガリー代表と、来週の水曜にはチェコ代表(!)と戦いますね。Stupa氏にはハンガリー戦評を、私はチェコ戦評を書きたいところですが。ここの所忙しいStupa氏はハンガリー戦を見ることができるでしょうか?
そんなところで。
by mow-an
追記)
やはりデサイーは次レグを出場停止になったようですね。これで次レグはマケレレ&デサイー不在のチェルシーとジコス不在のモナコの戦いに。