こんにちは、みなさん。今日はJ2とナビスコカップですね。イングランド戦を見れずに、オノ☆キング説に判断しようのないmow-anです。
なになに、神戸-FC東京戦は…前半30分で0-2??しかもまた今野に決められてる・・・?一体何連敗&何得点とられれば済むのか。ちょっと破綻してますね、どこが原因なのか見ていないので判断しようもないのですが。誰かご覧の方は教えてください。それにしても今野は前の神戸戦でも2得点でしたから、なかなかの神戸キラーっぷり。とはいえ今野も神戸キラーになっても嬉しくないでしょうけど。
仙台は札幌と引き分けですか。第2クールの初戦だし、前回は開幕戦で敗れたので勝っておきたかったところですね。しかも福岡以外はここまで(19:10現在)引き分けが3試合ですから、上位もうかがえるところだったのですが。福岡は千代反田のゴールで勝利!!これで福岡は暫定2位に浮上しました。柏に移籍した山下も怪我なのか出場してないし、玉田が本格化してゼ ホベルトとの2トップで固定されてきたみたいだし、なんか長髪or/and甘いマスクが多い柏にはキャラ的にあってないように見えるし、福岡に移籍してほしいなぁ。ベンチーニョと組んで来年J1に上がればなぁと勝手に思うのですが。
さて、今日は以前に別のところで書いた記事を再録してみることにします。今年の2月くらいに書いた文章ですが、まだ通用すると判断しました(^^)。
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先週からU‐23日本代表(オリンピック予選強化試合vsイランU-23、ロシアフル代表)、フル代表(ワールドカップ予選強化試合vsマレーシア、イラク)と連続で代表関連の試合が日本各地で行われた。相手国と怪物FWのせいもあってU-23の方がどうやら注目されたらしい。確かに試合としてはU‐23の方がフル代表よりも緊迫したゲーム展開となり、面白かった。
ここ最近(一昨年のWC以降)、代表の試合に興味を感じなくなってきているのだが、今回のシリーズも特に興味がかきたてられることなく終わった。なんというか、だれそれをなぜ選ばないとか、4バックとか3バックとかの議論に飽いてきたというのはある。そして最もいやなのが自由(自律)か組織かという議論が現ジーコ/前トルシエの区別と同一視されて議論されていることだ。レアルマドリードじゃあるまいし、自由そのものなんてありえない。いくらがちがちのサッカーでも個性の発露によって得点が生まれることを否定したりはしない。結局、この極点の間でどちらよりなのかが議論されているわけだが(ブラジル(ジーコ)vsヨーロッパ(トルシエ))、何が哀しいって、そのどちらよりにするにしても日本のレベルではその2極の間がえらく狭い事だ。誰も言わないけど、どっちにしたってそんなに変わんないんじゃねぇの?といいたくなることもある。
それはさすがに極論だが、結局の所「自由」の方は現在の黄金の中盤(例の4人ではなく、日本のサッカー教育システムが生んだ黄金の中盤陣だ)が世界で通用する間は、それは「自律」、「自由」として、すなわちグローバル化の中での賞賛されるべき徳を備えた主体としてあつかわれるだろうし、通用しなければ、やっぱり組織が日本には必要みたいな話になってジーコは駄目だってことになるんでしょう。いやね、もう市場の倫理vs統治の倫理(J.ジェイコブズ)みたいなのを反復しないで欲しいのよ、サッカーに。サッカーに人生を見出すことはできるし、それは必要な事だと思うけど、あんまりにも皮相なレベルで、もう世相を反映っていう位のレベルでやって欲しくない。
そういうことは気にせず、好きなように見ればいいではないか。誰もサッカーをめぐる言説空間に身を投じることなど要求されていない。しかし、そうもいかない事情がある。単純にサッカー放送を見ていて、サッカー以外のところで不快にさせられるのだ。
そこで評判が悪いのがアサヒだ。アナウンサー批判も随分アチコチでされてるようだが、
それをまとめると
①サッカーを知らない
②選手名・プロフィールを間違える
③特定選手名の連呼(スターシステム!!嗚呼トルシエ)
④言語の貧困、同語反復
ということになる。
総じて何がいえるか。
それはアサヒの日本代表の試合放送が第二次大戦中の戦時放送と化しているということである(多かれ少なかれ他の局でもそうだが)。
戦時放送の特性とは現実/放送が一致しない所にある。
イラク戦で中村が満を持して(らしい)登場すると、疲労からだろうが、彼がいつもより格段に落ちるプレイをしても、それは決して言及されない。だが中村の名は常に繰り返される。そして大久保は悲運の、そしてジーコが我慢し続けているFWとして幾度も幾度も語られる。しかし、現実に行われている大久保のプレイに対する言及はない。つまりどこまでも現実から乖離したイメージ=物語だけがそこでは語られ続けている。これが戦時放送でなくてなんなのか?
逆に戦時放送を現在から振り返ってみよう。敗戦が色濃くなる中で、当時華々しい戦果や華々しい玉砕の放送を聞いていた人々はどう感じていたのだろうか?一方でそれを信じていた人もいたかもしれない。だがそれと同じくらいの割合で全くそれを信じていなかった人もいただろう。しかし、おそらく最も多かったのは、信/不信という地平でそれを聞いていなかったという人々ではなかったろうか?その放送は現実の生活と戦局を構成する一個の存在であり、それを疑えば現実の生活もなにもかも底が抜けるようなものだったのではないだろうか。そしてサッカーの実況もそうなのではないか。
アサヒノサッカー放送が強く日本志向であり、NHKのサッカー放送が最も非‐日本志向であるのは皮肉というしかない。おそらくアサヒは同じようなやり方で韓国志向にもなれるだろうし、ことによると北朝鮮志向にさえなれるのかもしれない。要するに、「物語」の使用に対して、その身振りとは反対におそろしく鈍感なのであろう、あるいはおそろしく敏感なのかもしれないが。いずれにせよ、彼らが準拠しているとされてきたメディアの自律性という外部は最早彼ら自ら捨て去ってしまっている。
これではサッカー観戦を好む者が衛星放送やCATVに向かうのも無理はない。それは単にサッカー放送の数の問題だけでなく、サッカーが別の次元で語られることに対する、それも極めて粗暴なやりかたでそうされることに対する不満があるからなのだ。
了
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最近は自由/組織や、4バック/3バックの議論の枠組みが背景に移行しているのは間違いないでしょう。これよりも海外組/国内組の起用法に議論が移っており、そういえば今号のNumberの特集は「代表shuffle !!」でした。夏以降はオリンピック組のチーム合流もあるので、いっそうこうした点に関する議論が白熱するでしょうね。かつての西野(オリンピック代表)-加茂(フル代表)体制のときのように、全く断絶ということはないと願いますが、大久保といい石川(直)といい、永田といい、どうもいい思いはしてなさそうなので、楽観視はできないというのが正直なところでしょうか。
いずれにせよ、フル代表で3バックが普通に使われるようになったし、W杯予選の中で日本を取り巻く状況は「自由」の語りが通用するような情勢ではなくなってきたということでしょうか。すると「組織」の語りもやや後退していき、かえって小野(伸)や久保、玉田といった個人の実力を評価する語りが強くなるというのは、興味深い現象だと思います。自由か組織か、という議論の枠組みはあまりに大きすぎて、情勢に応じてその内容が変化するということかもしれません。
しかし、今の所何も変わっていないらしいのはどうやらアサヒのようですが。
by mow-an
追記)
そういえば、小野(伸)の弟、小野正朋(20)がV神戸に練習生として入団?しました。どんなものなのやら。サッカーでは兄より弟の方が派手なプレーヤーが多いような気がしますから、頑張って欲しいものです。
【参考:遠藤兄弟、古賀兄弟、三浦兄弟、森崎兄弟、佐藤兄弟、間中兄弟、大黒兄弟…あれ将志はどっちだったっけ?それから忘れちゃいけない柱谷兄弟。吉村兄弟と海本兄弟はどっちがどっちかわからない】
そういえばグランパスは海本兄弟がいるんだから吉村(弟;圭司)を神戸にくれないかな、光示と組んで南宇和高+愛媛FCの愛媛コンビで活躍して欲しい。
そういえば、愛媛といえば愛媛FCですよね。現在JFLで勝点19の4位(1位:大塚製薬【徳島!】‐勝点34、2位:Honda FC‐勝点27、3位:ザスパ草津‐勝点24)。チームとしての意向はあるでしょうけど、J2のチーム数も減るし、もう4,5位くらいまでJに上げてもいいと思うけど。ちょっとこれからはJFLもチェックすることにしたいです。そういえばStupaさん、仙台にもあるじゃないですか。ソニー仙台FC。選手を見た感じ、仙台育英やベガルタや、ブランメル(!)からの選手も結構いますよ。ちなみに現在勝点14の9位です。一度見に行ってみては?
何よりも先に。
イングランド戦、録画失敗(T_T)。
せっかく今日一日Yahooからも人々の声からも、いつもなら心だけのところを耳まで閉ざしてきたのに。録れてない。どれだけさがしてもない。嗚呼、ベッカム(王子)様と日本の左サイドの武人のマッチアップを楽しみにしていたのに。結局ニュースでゴールシーンすら確認できてない現状なんですけど、ともかく"Oh!No!"で、「キング小野」ってことになってるみたいですね。
というわけで、少し時間が経ってしまいましたが、観戦に行ってきたマリ戦に関していってみましょう。ちなみに観衆は37000人を越え、予想外の大盛況。今野&山瀬効果かな?
所は札幌ドーム、時は19:20。会場に行ったのは17時半くらいだったのでゆっくりとビールでも飲み、選手のボール回しを見ながら試合を待つ。共に見に行っていたEl Stupa氏はそれを見て、マリの14番がいい、と言っていた。これが後への伏線となる。
【前半】
坂田 高松
山瀬
根本 駒野
阿部 鈴木
北本 那須 茂庭
黒河
前半の開始前、日本代表が円陣を組んでいる時、マリ代表はなにやら妙な動き。円陣を組もうとするわけでもなく、かといってポジションにも着かないのだ。?と思っていたら、彼らはセンターサークルの線上に円を作りはじめた。すわ、呪術か!?と思ったがそこでマリ代表は観客に手を挙げてアピール。試合前にこういうことをするのは初めてみたけど、なんなんだったんでしょうね。ちなみにアフリカ選手権では「呪術禁止」とされているという話を以前聞きました。そういえば、先のW杯のセネガルv.s.フランス戦でゴールを決めたセネガルチームは「呪術」っぽいダンスをコーナーフラッグ付近でして、僕を驚かせました。
さて、前半。マリは4-5-1(あるいは4-3-3)の布陣を敷いてきた。注目すべきは以下の2点。①高いディフェンスライン②両サイドのウイングと1トップの関係がかなり流動的で、ウィンガーは日本のサイドハーフとDFの間にうまく位置して3-5-2の弱点を突きつつ、ポジションチェンジを繰り返す。
マリはマークも受け渡しで行っているようで、日本の前線の坂田、高松は左右に激しく動きつつ高いラインの裏を狙うも、オフサイドの山を築きあげる。ここはやはり山瀬が前線に飛び出すなどの動きが期待されるところだが(二列目の飛び出し)、山瀬は右サイドの駒野とのパス交換にはしばしば良いプレイを見せるが、いかんせんその攻撃力は発揮できず。鈴木-阿部のボランチは鈴木が気迫の篭ったプレイと鋭いパス出しで、及第点。阿部はそんなに目立たず。両サイドは左の根本はマリの右ウィング12番のKEBEに我らがヴィッセル北本と共にマークに追われてしまう。一方右サイドの駒野は、左ウィンガーの17番CUNDOがKEBEに比べると脅威にならなかったこともあってタイミングの良い上がりを見せ、両サイドの選手の明暗が出た格好。
マリの攻撃を中盤のプレスで無効化した日本だが、攻撃はそれほど機能せず、チャンスにもマリの高い跳躍力と長い足に阻まれてしまう。結局これといったチャンスは高松が抜け出してあさっての方向にシュートしたシーンのみ。マリの方はウィンガーの12番KEBEにボールが入ると、中央に向かってドリブルして2,3人は抜いてくるものの、いかんせん他の選手の動きが全くといっていいほどない。【スペースにボールを出す=スペースに選手が動き出す】ことや、ダイレクトではたくプレーもほとんど見られず、ともかくボールがまわってきたら、さあおっぱじめるかとばかりにドリブルして、詰まったらパス。パスを受けた選手もさあおっぱじめるかとばかりにドリブル…。パスはほとんど横にしか動かないので、ゴール前までボールを運んでもシュートする事がないままにマリの攻撃は沈黙していた。
というわけで、前半はシュートが少なく、日本はオフサイドを繰り返し、マリはドリブルを繰り返す。
【後半】-1
高松
大久保 坂田
森崎(浩) 駒野
今野 鈴木
北本 阿部 菊地
黒河
日本は前半の攻撃に業を煮やし、山瀬に代えて大久保、根本に代えて森崎(浩)を投入。これに加えて、今野と菊地が入ってやや力の入った布陣となる。まず懸念となっていた①マリの高いディフェンスライン、に関して大久保が山瀬のできなかったタイミングの良い飛び出しを見せ始める。坂田と並べるとよくわかるが、やはり彼の動きは理に適っており、的確だ。坂田はちょっと動きすぎで、かえってスペースを消す場面が見られた。ここから前半は右サイドでタイミングよく上がれていた駒野がサイドプレイヤーとしてはそれほど機能しなくなっていた。②マリのウィンガーへの対応。3-5-2の最大の弱点ともいえるサイドDFとサイドMFの間の空間だが、とりわけ日本の左サイドが(マリの右ウィンガー、12番KEBE)前半やられていたところ、これを森崎と今野の投入によってズバッと解決したところはかなり評価できる。やはり今野-森崎(浩)の左の中盤は安定しており、これで北本も前からの長いボールに対してはじき返すという得意な仕事をこなすことができるようになった。森崎は12番KEBEを抑えると、逆にタイミングを捉えて敵陣の深いところまで幾度か侵入。しかし相変わらず深いところからのクロスの精度が低い。森崎(浩)はアーリークロスの方が精度が何故か高い。おまけに敵陣の深いところでは一対一で抜こうとしては失敗するし、プレッシャーがないところでのクロスの精度も低い。ひょっとして「勝負に行け!」とかいうスローガンを内面化しちゃってるのか?できればあっさりとクロスを上げる広山みたいなサイドプレーを行って欲しいのだが。とはいってもやはり左MFは森崎で安定するところは見事。やはり根本はつらいか。
で、後半一挙に良くなった日本は攻撃を繰り返すも得点には到らず。そうするとサッカーの文法ともなっていることだが、逆にマリに点を入れられてしまう。その前にマリは前半それほどよく見えなかった左ウィンガーCUNDOに代えて14番TRAOREを投入。El Stupa氏が試合前のボール回しでうまいと言っていた選手である。右ウィンガーKEBEが森崎-今野で封じられ、今度は菊地になっていた右サイドにこのTRAOREが侵入し始め、日本の攻勢が続く中ゆっくりとだが、マリが前線でボールを持つことが出来るようになっていく。そこから得られたCK。このTRAOREが蹴ったボールはファーサイドの選手にぴったりと合ってマリが先制してしまう。
この流れに対して、日本は鈴木に代えて松井を投入。その前に高松に代わって入っていた前田は少し下がり目になる。
【後半】-2
坂田 大久保
松井
森崎 前田 駒野
今野
北本 阿部 菊地
黒河
正直この交代で日本は終ったと思った。…がそれどころか、この松井が決定的な仕事をする。今野とのパス交換の中から、飛び出した大久保に対して相手DFの股下を抜くスルーパスを通し、大久保は見事にゴール。これで同点となる。マリは前半活躍の12番に代えて10番DOUCOUREを投入。楽しみだ、と思っていたら、これが残念ながら期待はずれに終わる。他のマリの選手に比べるとテクニックがあるのはわかるが、かえってそのことによって、スピードと突進力を失っている印象だった。
その後マリも日本もゴール前までは運ぶものの得点には到らず。まあ後半35分くらいには同点なんだろうな、という気はしていた。
【採点】(矢印は、↑当確、→保留、↓サヨウナラ)
黒河 5.5 CKからの失点の責を負わせるのは酷か。→
北本 5.0 前半はマリ右ウィングに苦労。後半立ち直るも、フィード力低杉。↓
那須 5.5 安定はしていた。もうちょっと上がりが見たかったが。↑
茂庭 5.5 安定はしていた。↑
根本 5.0 マリの右ウィングへのケアにおわれる。 ↓
駒野 6.0 彼の登場によって右サイドは混戦になる。↑
阿部 5.5 ジェフでの調子を引きずっているのか?
DFラインの中央には適応しきったな↑
鈴木 6.0 最後でうっちゃったか。前半は前へ向かう意志も感じられた→
山瀬 5.0 錦を飾れず。落選決定か?↓
坂田 5.0 動き杉。→
高松 5.5 悪くはないんだけど、やはり器にかける感は否めない。
後半投入が妥当→
菊地 5.0 DFとしては不安が大きいと思うんだが?↓
今野 6.0 左サイドを安定化に導いたのは見事。↑
森崎 6.0 左サイドを安定化に導いたのは見事。↑
前田 --- いたらしいけどあんまり見なかった。→
松井 6.0 スルーパス一本で決まり。他では見ず。→
大久保 6.5 前半の日本の攻撃の足らない所を見てとって、
後半からそのプレイをきっちりこなして日本の攻撃を活性化。
文句なしにMM。↑
いや、それにしてもマリはアフリカのチームでしたな。トンブクツー!
日本もマリも7,8割くらいの戦力で来ていたことは明白だった(マリはアウェイということもあったが)が。それにしてもあれほど戦術も感じられないチームに(なお、DFラインが高いことや3-5-2のサイドの穴をつくことは戦術とは言いがたいだろう)組織的にかかっていって引き分けというのは、楽観的にも悲観的も見ることができるだろう。
アフリカに典型的なサッカーに対して、組織で「やっと試合できるようになった」とも取れるし、組織で「封じ込める」事ができるようになったともいえる。でも本戦で戦ったら、今日のようにはいかないだろうな。足が止まる後半にかなりやられるはず。
by mow-an
追記:
El Stupaさんの記事をお楽しみの皆さん、氏は最近多忙を極めており、やや投稿が遅れるとのことです。来週末くらいには降臨されると思われるので、しばらくは私mow-anの駄文でご容赦ください。
やってきました、アイスランド戦。
それはまた、中田不在の中村復活祭。
総評としてはまず、久保の覚醒が本物であったこと、小野-久保の連携が見られたこと、加地が右SBでも右サイドハーフでも使用に耐えることがわかった事が収穫だったろう。
前半は3-5-2
久保 玉田
中村
サントス 加地
小野 稲本
中沢 宮本 坪井
楢崎
中村は試合に出ていないせいだろうが、パス、ドリブル共に精彩を欠き、プレッシャーのない所や、簡単にはたくようなプレーはできても、少しアイスランドの選手がいると散々ボールを触った挙句に後ろに戻すかボールをとられるかしていた。サントスの「やあやあ我こそは」の戦国(鉄砲伝来以前)ドリブルは、いかにも中央の選手との連携がつきずらく、むしろサントスは後半左サイドの高い位置から鋭い球筋のパスを蹴りこんでいたように、3バックの左より4バックの左の方がいいかもしれない。とりわけ、左利きということもあって久保が左サイドに流れる機会が多く、これに加えて右DFの坪井よりも左DFの中沢の方が上がってきて中盤でのボール回しに参加することが多かったために、3-5-2の左サイドのサントスはいかにも窮屈な格好になった。
小野のボール供給と、加地及び玉田の鋭い飛び出しとドリブル、そして久保の能力はアイスランドのディフェンスを圧倒。中盤での守備も機能し、先制点を決めたグジョンセンはさすがの能力を見せられるが、それ以外の選手に対しては完全に押さえ込んでいた。日本のゴールシーンは共に小野から久保へのパス。小野の長短2本の素晴らしいパスは、彼がボランチとトップ下の両方のポジションを前後に移動する、いわばセンターハーフとしてプレイできる器であることを証明している。また久保の2得点はDFに囲まれたところからのドリブル突破による得点と、うまくラインの裏に抜け出しGKの動きを良く見てループ気味にダイレクトであわせて得点。それにしても2点目、小野のセンターサークル付近からのパスは素晴らしかった。アウトにかけたボールゴールキーパーを誘い出しつつ、久保のボールとなるところへしっかりと届けられた。
後半から4-4-2にシフト。
鈴木 柳沢
小笠原 本山
小野(遠藤)福西
サントス 加地
中沢 宮本
楢崎
後半、次戦イングランド戦も踏まえてだろうが、選手を大幅に交代。最初に書いたように、両サイドバック加地及びサントスは別のポジションをこなす形となったが、それぞれのやり方でよく対応したことを評価したい。サントスは、後半開始からアイスランドの10番が右サイドに幾度となく侵入してきたため、その対応に追われ、前に出れない。また同時に、ロングボールが前線に収まりだしたアイスランドは連続した攻撃が行えるようになっていった。その時間帯にきっちりとコーナーキックからアイスランドは得点し、流れは俄然アイスランドのものと思われたが、そこで来ましたイチオシ鈴木の値千金のPKゲット。これ以外のところではあまり見るところがなかったものの(あと左サイドの深いところから左足でセンタリングしていたのが目に付いた)、これだけで充分。結果からすればこれが決勝点となり、また流れがアイスランドに傾いた中での得点だっただけに大きい(PKキッカーはサントス)。
その後は前線の柳沢-鈴木-小笠原-本山のアントラーズの4人組がだんだんと機能し始め、幾度となく決定機を迎えるも、そこは柳沢のやること、一対一でも安心して見られるほどの決定力のなさぶり。本山のプレイにはそれにしても魅了された。パス、ドリブルとも素晴らしかった。やはりスペースが大きくある後半から使われるジョーカー感はあるにせよ。後半の後半ともなると加地、サントスが攻撃に参加できるようになり、加地はタイミングの良い上がりとドリブルで進出し、サントスはやや低い位置からの低い弾道の鋭いクロスが実に正確であった。これで、4-4-2でも3-5-2でもこの両者の組合せでやっていける目処は立った。サントスがやや今日の試合の前半は物足りなかったが。
アイスランドは少ないチャンスから2得点をとったものの、退場者を出してからは試合を投げた感すら漂ってしまった。日本のリードがPKによるものであったから、少し積極的にやっていればハンガリー戦のようにお返しPKをもらうことは比較的容易であったと思うが…。グジョンセンが下がってくる機会が多くなったことが最終的には響いたかもしれない。
EUROに出場できないアイスランドはモチベーションにも問題があったかもしれないが、実力を上げていると評判のアイスランドにアウェイで勝てたことは立派。ちょっと宮本のプレイ(とりわけ対人)が危くみえたが、いつも危うくないことはないのであんなものかもしれない。やはり問題は中村と柳沢か。常時試合に出ていればもう少し良いプレイができると思うのだが、新シーズンはどこにいることやら。
次のイングランド戦は火曜日深夜(水曜日早朝)。
by mow-an
追記:日本-アイスランド戦:後日談
やはりセットプレーからの2失点が応えているようで、危険エリアでの不用意なファウル(宮本が多かった気がするが)とセットプレーにおけるディフェンスが問題として、各紙で言及されております。
たとえば
サンスポではこんなことまでかかれてました。
「
もっと痛い目に遭わないと分からないかもしれない。こうなると、勉強のためにもベッカムに(FKを)決められた方がいいんじゃないか」by川渕サブローキャプテン。
…意味がわからないんですけど。ヨタ記事かもしれないけど、いかにもこういう投げやりな根性論を言いそうな感じもあるね、キャプテンには。
昨日はナビスコカップとJ2の試合が行われましたね。J1はジュビロかマリノスで決まるっぽいし、ナビスコカップなんてそもそもそんなに興味もないから、J2が面白くなってます。川崎が大きく抜け出したものの、2位以下はかなりの混戦模様。2位山形から7位仙台まで勝ち点差はわずかに3.(23-20)。おまけに明日試合のある大宮と鳥栖は暫定8,9位で、7位の仙台との勝ち点差がわずかに1,2差(大宮19,鳥栖18)なので明日の試合結果によっては両チームとも上位に食い込めます。つまり12チーム中9チームまでが上位に食い込む可能性をなお残している状況というです。
で、昨日テレビで見た試合はこの大根戦のJ2の中で熾烈な最下位争いをする札幌v.s.湘南戦。湘南は2勝5分7敗で勝ち点11の11位、札幌は1勝4分け9敗で勝ち点7の12位。先日El-Stupa氏から「いくらなんでも酷いだろう」と言われた水戸の後塵を拝する両チームの対戦は札幌ドーム。
「こんなときこそ」というスローガンの下、これから札幌ホームの5試合をSTV(日本テレビ系列)が放送することに決定したようで、今日はその第一戦目。
前半、札幌は柳下監督が標榜し、北海道メディアで喧伝されるいわゆる「アクションサッカー」を遺憾なく発揮。「アクション」/「リアクション」という対立項の違いがいまいち不分明だと思うのだが、それはさておき、札幌の前線の高い位置からの連動したプレスによって、湘南は前にボールを運ぶことさえできない。。中盤の高い位置で奪ったボールは2,3のパスで湘南のゴール前まで運ばれていく。札幌は前線の清野、相川、砂川、そして左サイドの和波の動きがよく、パス、ドリブルとも仕掛けが速いために湘南のディフェンスはズタズタに破られていた。札幌は開幕戦以来勝利がないが、「いいサッカーをしているのだが…」と言われているのは、そして「アクションサッカー」のさすものが、こうしたサッカーであることは間違いない。
しかし、これが有効であるのには3つ理由がある。1つには湘南のあまりの酷さ。2つには若さに任せたプレス。3つには右サイド岡田に変えて市村の起用。
①はいうまでもないとして、②はかなり問題だろう。前半の最初から飛ばしに飛ばし、相当高い位置からプレスをかける札幌の組織的なディフェンスは、確かに連動していることは見てとれるものの、それは個々人がかなり長い距離を走っての個人へのアタックとなっており、後半足が止まることは目に見えていた。③これに関係して、右サイドMFで開幕戦以来先発の多かった岡田は、かなり攻撃的な選手であり、3-5‐2の右というよりは4‐4‐2の右に開いたプレイヤーに近く、しかも彼が上がった後のスペースはいつでも失点の基点となっていた。そこで今回の市村の起用である。これは左サイドMFにに神戸から帰ってきた攻撃的な和波を使えるようになったこととも連動しているのだが、市村はオフェンス/ディフェンスにおいてそれほど積極的ではなく、まず右サイドのスペースを埋める仕事に腐心。彼がそれほど前にあがらず、またプレスも【ボールが右サイドに入ってから】アタックに行くので、札幌の右サイドにオープンスペースが生れずらくなり、湘南の左サイドの攻撃はうまく進まない。湘南も一旦中央に回すなり逆サイドにサイドチェンジするなりすればいいのだが、それがスムースにできればそもそもこんな順位にはいないので、DFやボランチに戻したところを狙い済ました札幌のディフェンスの網にかかってしまう。
これは右サイドに典型的であったわけだが、札幌のディフェンス全体を通してもいえることで、一対一で抜かれない、ボールを持っていない方が持っている者より有利という前提のディフェンスであり、それは中央に於いては前を向かせない、サイドに於いては縦をきる、というのが一貫していたということである。さらに付言すれば、これは中盤が比較的狭いスペースで戦われている間に機能する戦術であるということになる。足が止まり、中盤に広い空間が生れ始める後半になると、サイドにおける【ボールがサイドに入ってから】人に対して当たるディフェンスは、かえってずるずると下がりだすことになる。
前半はその攻撃が実って清野のゴールを生んだ札幌。後半に入ってからは大方の予想通り足が止まり、後半は湘南ペースの試合に。とりわけ後半16分、右サイド(湘南は3‐5‐2)に交代で入った加藤大志(2003年u-22日本代表)は165センチと小柄ながらも、テクニックの高いドリブルで右サイドを幾度となく突破。札幌の攻撃的な左サイドMF和波は自陣左サイドに釘付けとなった。そして加藤の投入のわずか3分後、札幌の左サイドの深い所で和波のミスから加藤が中央に折り返し、そこに待っていた高田にゴールを許す。その後も加藤の動きが湘南の攻撃の基点となり続け、これに対して札幌は疲れの見えるトップ下の砂川に代えて堀井、右サイド市村に代えて攻撃的な岡田を投入、和波は左SBに固定して、4-3-3に近い布陣を引く。こうなると、お互いの中盤でのディフェンスは破綻し、お互いゴール前でのプレイが続いたが、得点を取って勢いに勝る湘南が後半35分くらいまでは優勢に試合を進める。だが湘南もそう褒められたのでもない攻撃を繰り返し、決定機を作れない。
結局札幌の最後の攻勢もみのらず、最下位争いはドローに終った。柳下監督の今は勝てないけど未来を感じさせるサッカー、「アクションサッカー」は、若いチームということもあるのだが、90分通じて行うことはできない。それはどのチームでもいえることなのだが、強いチームはそこを巧くごまかしたり、プレスをやや低い位置から始める時間帯を作るなりすることでそれに対応しているのである。そもそも「決定力」が恐ろしく低い札幌は、ディフェンスにおけるここ一番の集中にかける嫌いがあり、これはおそらくこのチームの攻守共にわたるリズムのなさ、単調な試合運びにあると思う。リズムがない、むしろより正確にはリズムが一定なのだ。
その結果、チームが機能しているときは調子よく一定のペースで攻め、守る事ができても、機能に破綻が生じると途端に機能不全に陥ってしまう。何か札幌は似たような選手が多い印象が個人的にはあるが、これもそうした単調さの原因かもしれない。誰か一人でもそうした機能不全の際に、攻撃面ではうまくためを作ったり、守備面ではハイボールや一対一の強さを見せて、試合の流れそのものを動かすようなプレイヤーがいれば変わってくるのだろうが。仮にそうした個の力を持ち出さなくても、一点先制したあとしばらくしてリズムが悪くなってきたら、後半開始から4バック気味にするとかいったシステム変更によってそれはある程度解消されるものかもしれない。
確かにやりたいことはわかる柳下体制の札幌。しかし、シーズンの間にこのままチームが「可能性」のままにとどまるとすれば、解任の声が上がっても全く不思議ではないだろう。
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さて、今日はアイスランド戦=茸復活祭ですね。
本山が後半の早い段階で出てくれればいいのですが。
面白かったらなにか書きます。
by mow-an
やや投稿間隔があいてしまいました。mow-anです。なかなかサッカーのテレビ放送がなくて、しばらくサッカーから離れておりました。
ベガルタ仙台が調子を上げる一方で、V神戸は前節にG大阪に6-3で完敗。オリンピック候補に選ばれたいGK岩丸とDF北本にとっても非常にまずい格好になってしまいました。なお、帰国したイルハンは12日の横浜M戦で復帰予定との事です。
さてそんな中、一昨日には重要な試合が2試合行われました。u-23日本代表とトルコ選抜(トルコ「B」代表)の親善試合(於.味スタ)と、ドイツで行われたチャンピオンズリーグ決勝FCポルトv.s.モナコです。試合当日であった一昨日は札幌ドームに日ハムv.s.ダイエーを何故か見に行っていたので、両試合ともビデオ録画しておいて今日見終わったわけです。うん、それにしても日ハムv.s.ダイエーは滅茶苦茶いい席でみれたんだけど、試合内容はひどかった。というか、なんでリーグ?の試合なのに国歌が流れるんでしょうか?意味がわかりません。知ってる人いたら教えてください。
まずはu-23。
【前半】
高松
大久保
松井
森崎 徳永
阿部 今野
那須 田中(ト) 茂庭
黒河
スタメンで目を引くのは、やはり田中(ト)の復帰とそれによる阿部のボランチ起用。これで阿部と今野とダブルボランチがようやく見る事ができた。後半田中(ト)がoutして阿部がディフェンスラインに入ったため、阿部-今野の組はそう長く見ることはできなかったが、阿部はやはり中盤で使いたいという印象は変わらなかった。両サイドは、トルコの攻撃が徳永と森崎の背後をついてくる形となったので(とりわけ日本の左サイド)、徳永-今野-茂庭のDF連携で始めはこなしていたが、それではトルコの攻撃を抑えられないと判断したのか、右サイド徳永を右サイドバックに固定して4バック気味の布陣に。前線の高松-大久保-松井はそれほど見るところがなし。とりわけ高松は後の平山と比べるといかにも不器用な印象。得点能力は高いのだろうが、後半から(平山あるいは高原に)交代のほうが効果的ではないだろうか。松井はあまり記憶になく、大久保は前線でボールをもらってからの動きが単調で、とりわけサイドでボールをもらった場合に、直線的ではなく、円を描くような形でゴールから遠ざかっていってボールを保持するボール運びが周囲との連動を欠いてしまっていた(おそらく大久保としてはそうしてボールを保持している間にスペースに入って欲しいのだろうが)。
実力で勝るトルコは、中盤でのボールの競り合いでフィジカルの強さを見せつけ、トルコらしい骨身を惜しまない運動量と直線的な攻撃によって、日本の中盤のプレスをかなりの部分まで無効化し、攻勢を続けるも、ラストパスの精度を欠き、また田中(ト)がハイボールに対する強さを見せたこともあって、得点が取れない。しかし日本の攻撃も最終ラインからの攻撃には迫力がなく、前線にボールが渡ってもそこから展開できずに沈黙。左サイドの森崎の前に大きなスペースがしばしば与えられ、そこがポイントとなる予感はあるも、日本はそこを効果的に攻めるというまでには到らずに前半を終了。
【後半】
高松(平山)
大久保(前田)
松井(坂田) 石川(駒野)
森崎 今野
那須 阿部 茂庭 徳永
黒河
後半から右サイドの徳永を右SBに固定し、お母さんに勇姿を見せた田中(ト)がoutして阿部がセンターに入り、右サイドには石川を投入。これが投入当初は当り、右サイドから日本は攻撃を展開しはじめる。しかしながら先制はトルコ。森崎のチェック(だったと思う)が遅れた日本の右サイドから上がったアーリークロスはファーサイドの微妙な所に入り、那須の前に入り込んだフセイン・カルタルがゴール。さらに不幸続きなことには後半途中交代の石川が68分に負傷して早くも駒野に交代することに。機能しかけていただけに残念であったが、駒野は見るべきところのある積極的な攻撃参加と精度の高いクロスボールを見せ、計算できるところを見せた。前線の交代は56分に高松⇒平山、松井⇒坂田のワールドユースコンビへと交代。平山の投入によって、劇的にではないが確実に前線でボールが収まり始める。やはり平山はオリンピックでみてみたい選手である、少なくとも高原よりは。坂田は前線ではる平山に対して、前後左右に動き回り、日本のディフェンスラインからの攻撃の組み立ての際には積極的にボールをもらいに戻ってきて健闘するも、得意とするスペースへの飛び出しをさせてもらえなくては、いいところが見せられないのも仕方が無い。また、前線でのボール回しにおいて、所属チームであるマリノスからの癖なのか、近距離の選手に対するパスのボールが妙に遅く、短かった。
後半の30分を超えるとトルコの足が止まり始め、日本もある程度ボールが持てるようになってくるも、大久保のループシュートを除いて決定的なシーンはなく、お互いにチャンスをラストパスのミスで潰していく展開が続いていたが、ロスタイム直前の88分にCKから今野が値千金の同点ヘッド。FC東京でもV神戸相手にCKとその流れからで2点決めており、ゴール前での得点力を見せ付ける形になった。これで今野はオリンピック当確でしょう。
総じて、決定的なシーンの少ない試合となったが、それでもスリリングな試合に見えたのは、先のヨーロッパ遠征時に比べて、トルコ選抜の強さがよく出ていたこと、そしてそれに対して日本が何とかくらいついていったためであろう。残念ながら攻撃に関しては、それほど見るものはなかったが、全体としてみれば、鈴木に代わる阿部のボランチ起用と田中(ト)のセンターバック、駒野の有効性(顔もなんかオリンピック向けな感じだ)、先発は高松よりも平山にすべきこと、そして3バックから4バックへのスムーズな移行とそのための右サイドハーフの人材の多様性(徳永、駒野、石川、田中(隼)に目処がついた点は評価できるだろう。
問題とすれば、やはり攻撃的な中盤のプレイヤーをどうするかである。まだマリ戦があるわけだが、札幌でやることもあって、山瀬を次回はおそらく先発で使ってくると思う。山瀬、松井、大久保、そして前田。この4人がいわゆるトップ下を務める選手なのだが、FWに田中(達)が入って田中-平山-大久保のアジア予選での3トップのオプションはあるとはいえ、これはあくまで攻撃的なオプションであって、基本的にはトップ下を山本監督は置くつもりであると考えられる。おそらく今、小野伸二を呼ぶといっているのは、このポジションへの起用を中心に考えており、また森崎の代わりに左サイド、阿部がセンターバックに入った際のボランチ起用をも見越してのことなのだろう。フェイエが小野の召集に難色を示しているらしいので、どうなるかはわからないが、小野が入ればピースが埋まるように思えるのも確かだ。
というわけで現時点でのオリンピック代表のメンバーを考えてみました。
18人で。
田中 平山
森崎 小野 石川
阿部 今野
那須 田中(ト) 茂庭
黒河
GK 岩丸 林
DF 徳永、
MF 駒野、松井
FW 高松、大久保
オプションの3トップは3-4-3で。
田中 平山 大久保
小野 阿部 今野 徳永
那須 田中(ト) 茂庭
黒河
これで18人。小野が出ないなら代わりに山瀬を。あるいはオーバーエージ使えるなら・・・小野の変わりは奥大介でどうでしょうか。
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F.C.ポルトv.sモナコもいい試合でした。僕の応援していたモナコの敗北は残念でしたが、ポルトの強さは伊達ではなかったので仕方ないでしょうね。デコが攻撃よりも守備で目立っており、モナコが一旦前線でキープしたもののクロスを入れることができずに中央(センターサークルとゴールのちょうど中央当りの)のボランチにボールを戻した際にデコは狙い済ましたプレスをかけて、これが非常に効果的であったように映りました。モナコはジュリの負傷退場が痛すぎ。選手交代の妙をつくしたデシャン監督も今回は何もできず、対してポルトのモーリーニョ監督の采配は冴え渡って、一点リードで迎えた後半もほとんどモナコにチャンスを与えることなく、カウンターで加点し危なげなくポルトが勝利。モナコはカウンターに対する守備に関しては(つまりDFラインのみでの下がりながらの守備)ほとんど免疫がないような守備ぶりで、あっさりと加点を許したことで戦意を喪失してしまったこと、ジュリの退場により、もう一人の中盤のキープレイヤーであるロテンが完全に抑えられてしまったこと、オフェンス時にペナルティエリア付近の一対一の場面でほとんど有効なクロスを上げる事が(有効でなくともクロスを上げること自体が)できなかったことが、敗因であると考えられます。
どちらのチームも監督は退任が決定的(モーリーニョ:チェルシー?イングランドが濃厚、デシャン:ユーヴェ?)で、また選手達もその多くが主要リーグのビッククラブに移っていくことになるでしょう。少し寂しい気はしますが、とはいえこれからもこうした(主に守備における)戦術度の高いビックではないクラブチームがUEFAカップ、チャンピオンズリーグで活躍することはそれほど珍しいことではなくなっていくのではないかと思います。かつてから考えると戦力がだいぶ落ちたバレンシアもUEFAとリーガの2冠を取ったわけですし、レアルもロベルト・カルロスを出してトッティとるとか言ってますしね。まあアジャラとかDFを取ろうとしている当たりレアルも反省はあるらしいですが、来年はどうなることやら。そういう意味では海外移籍しようとする日本人選手も、セリエやプレミア(あるいはオランダもか?)といった上位-中位-下位チームが主に資本力によって固定化されてしまったリーグではなく、その差が比較的小さいと考えられるフランスやポルトガル、そして戦国時代っぽいリーガなどのほうが、UEFAカップやチャンピオンズリーグなどで活躍できるかもしれないなと思います。…そういえば朴智星、ではなくて、李天秀はスペインに渡ったと記憶してますが、どうしてるんでしょうね?
これからは日本代表の欧州遠征第2弾(アイスランド及びイングランド戦)、ワールドカップ予選、u-23代表親善試合v.s.マリ、ツーロン国際大会、そしてEUROと忙しくなりそうですが、マリ戦は札幌ドームに見に行くことになりました!今野と山瀬を久し振りにドームで見れるのは嬉しい限り。平山を見れないのは残念ですが…。それはいいんですけど、古代表のアイスランド戦はアイスランドでやるんじゃなくて、マンチェスターでやるんですね・アイスランドのスタジアム(あんのか?)がどんなのか見たかったのですがね。
そんなことでした。
by mow-an